白内障 4【治療】
白内障になってしまったら・・・

動物病院での処置

1.白内障手術を受ける
2.進行を抑える治療をする

この2つです。

1.
犬の場合は、この手術を受けれます。(症状によって出来ない場合もある)
眼球内の水晶体を取り除き、犬用の眼内レンズを埋め込む手術です。

残念ながら、猫・うさぎなどは眼内レンズが無いので
この外科的手術を受ける事は不可能です。


2.
白内障の進行を抑えるといわれる内服薬・目薬を点眼する。
これもうさぎ用では無く、犬用を流用。
効果は難しい・・・


現在、白内障を完全に治す事は不可能に近いと思います。
外科的な手術は出来ませんし、目薬も進行を抑える(かもしれない)
という程度です。

が、目薬で治療をしている動物病院がありました。
効果があるとの事なので問い合わせをしてみました。

うさぎでの治療依頼はまだ無かったようで、うちの子が始めての
治療となります。

この目薬治療の経過などは、また別にまとめます。


長くなった白内障についてですが
治療より予防が大事であるという事を理解して貰えればと思います。

バランスの取れた食事、適切な環境(強光線にさらさない)で
予防に努めるのが、発症後の治療がままならない現段階での
一番の治療と言えるのではないでしょうか?

犬や猫と違い、うさぎの白内障は発症しても
生活上特に困っている様子はあまり感じないですが
それはケージ内飼育に限ってであり、行動範囲が広い
室内放し飼い飼育の場合は危険箇所も増えますし
今まで同じ行動は出来なくなっていくと思います。

老化現象の1つですが、それでも部分的な老化は出来るだけ
抑えてあげたいです。



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白内障 3 【予防】
またしても随分間が空いてしまいました
下書きしてたの1月だもん( ̄Д ̄;;

まず、予防から

白内障の原因は加齢によるものが一般的ですが、それ以外に
遺伝子的な疾患と、強光線による角膜負担
後、外傷的な角膜損傷などを白内障と診断される事があります。
角膜損傷の場合は、今回は外します。。。


加齢によるものの場合
ある程度は仕方ないと思うのですが、やはり普段から
目に負担をかけない生活環境と食事(サプリメントなど含む)で
少しでも老化を遅らせる為に気を付けてあげると良いと思います。

目に良いとされる成分は
・ポリフェノールのフラボノイドの一種のアントシアニン
・ルテイン
・その他ビタミンB・Cなどのビタミン類

この成分を多く含む食品は、目に良いとされてる代表格(?)
ブルーベリー、他にブロッコリーや青汁の原料ケール、ほうれん草など
後、抗酸化作用で老化を防ぐ目的として、やはりブロッコリーやいちご
柑橘類、キウイなんかも適してます。

これらビタミン類の役割は視神経をスムーズにし、外部から入る有害な光を遮断、吸収して目の健康を保ちます。

普段の食事やオヤツに、これらビタミンを含む食品を少量で構いませんので
継続して与える事。
旬の物は成分的にも一番栄養価も高いので、季節の果物をオヤツに加えてあげると良いでしょう。

年間通して手軽に与える物として、フリーズドライ加工した物や
サプリメントを利用するのもお勧めです。


遺伝的な疾患の場合

もし若年性の白内障であるなら、その子を使った交配は避ける事。

子供には出なくとも、孫に出る可能性もあるので、白内障に限らず遺伝的な疾患が見受けられたら、交配はしないのが一番の予防です。


最後に、私が一番気になっている原因

屋外での強光線(主に紫外線)です。

老人性白内障の場合も、紫外線が1つの原因です。

最近明るい日差しの中にうさぎを連れ出される方が多いようなので、とても気になります。

元々うさぎは真昼間に太陽光線を受けて活動する動物ではありません。
生活の場は地下のトンネル、木陰や草陰に居るのが「うさぎ的なライフスタイル」です。

人間でも天気の良い日はまぶしいですよね?
人間の視界ですら眩しくてサングラスをかけたりするのに
人間以上に視界が広いうさぎが同じ場所に居たとしたら
どれぐらい眩しい事でしょう?
人間にとって薄暗い位がうさぎ的には調度良い明るさだと思います。

そう考えた場合、真昼間の野外へうさぎを連れ出すのは目への負担を考えるとお勧め出来ません。

人間も強い紫外線を受けると、紫外線により角膜炎症を起こします。
それと同じ・・・それ以上にうさぎの目に負担をかけるという事を理解して下さい。
(強い日差しの中の生活に適しておらず、人間以上に視界が広い為ダメージも大きい)

うさぎを室外へ連れて行く場合は、出来るだけ日よけをするか
早朝や夕方、日が陰る時間帯がいいですよ。

それと紫外線の他に最も有害な光・・・青色光

太陽光線の中にも含まれますが、それ以外に蛍光灯・PCモニター、TVからも発せられています。

うさちゃんの生活環境にはあまり関係無い物もありますが
蛍光灯を長く付けている家庭(夜更かしや、朝・夜逆転生活など)は
うさちゃんの食事の中に多めにルテインやアントシアニンを含む食品を加えてあげましょう。

治療に続きます。。。
| 色々な疾患 | 01:21 | - | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの白内障 2
もし白内障になってしまったら・・・

突然視力が無くなる訳ではなく、徐々に視力低下していきますので
今まで飛び乗っていたソファーやベッドの上に飛び乗らなくなったりする程度で
初期の頃は特に生活に支障はあまりないように見受けられます。

人間の白内障の初期症状は、視界がぼやけたり、眩しく感じたりするそうですが
目が同じような仕組みであれば、うさちゃんの場合も症状は同じではないかと思います。

ただ、視野の広さが人間とうさぎでは違いますので、見え方や眩しさが全く同じだとは思いません。

白内障になったうさちゃんの飼い主さんへ提案するのは、うさちゃんの目の高さに
家具の角など危険な個所、うさちゃんの行動の妨げになるような物がある場合は
取り除くかガードしてもらう事。

危険個所以外、うさちゃんが記憶している室内の配置を動かさない事。

ケージ飼育の場合も、ケージ内のレイアウトを変更しない事。

白内障になるうさちゃんは基本的に高齢の子が多いので、急に広いケージにお引越しさせても、戸惑う事の方が多いでしょう。
落ち着かず、ケージの角へ行きたがるかも知れません。
最近販売されているロフト付きなど高さのある上下運動が可能なケージも
危険ですので、よく検討してから御購入下さいね。


うさぎ庵に居るホーランドロップのHREA(ヘラ)さんは、3歳頃から瞳孔に濁りが
出始め、1ヶ月の間に片側の瞳孔は真っ白になり、4才になる頃には両目とも
白内障になりました。

今年(2008年)の5月で6歳になりますが、白内障が出るには年齢的に早すぎるので老化による発症では無く若年性白内障だろうと診断されました。

彼女は基本ケージ飼育ですので、ケージの中であればトイレも食事も問題無く
うさぎ庵で1番トイレの躾の出来た子です(^^)
(シッコもウンチも100%トイレでします)
ただ、たまに散歩としてケージの外へ出そうとしても、外へは出たがらず、出しても怖がります。

恐がらせてまで外に出すのは彼女にとって良いのか悪いのか、、、
今まであまり外に出して上げれなかった事を申し訳無く思いますが
今の所は、ケージの戸を開けて撫でてあげると喜ぶので、それでいいかな〜と思っています。

次は予防と治療について・・・白内障 3 へ続きます



| 色々な疾患 | 00:41 | - | trackbacks(0) | ↑TOP
うさぎの白内障 1
今まで、グルーミングの際に「白内障」になりかかってる子に
沢山出会いました。

まだ飼い主さんが気付いていない初期の段階を見つける事になりますので
飼い主さんに白内障の疑いがあると告げると、とてもショックを受けられます...。

白内障は殆どの場合、加齢による老化現象です。
ここ数年で白内障のうさちゃんを沢山見かけるようになったと言う事は
それだけうさちゃんの寿命が延びているという事だと思います。

私が今の仕事を始めた当初、うさぎの寿命は5〜7年と教わりました。
しかし実際には、その年数は理想であり、本当にそれだけ生きたうさちゃんは
少なかったと思います。
それが今、9歳・10歳のうさちゃんが随分増えましたし
ヨボヨボでかろうじて生きているという状態では無く、
普通に元気に年を重ねている高齢で元気なうさちゃんが増えました。

それはうさぎの飼育用品の充実・飼い主さんの知識の底上げ
その両方を支えているのは専門店です。>自画自賛!
地道な指導やメーカーとの協力だと思います。>いや本当ですよ!

話が少し反れましたが、白内障の症状が出るという事は、今までのような5年〜7年で亡くなっていれば出ない老化現象が出る程長生きしていると前向きにとらえましょう。
勿論、正しい食生活と飼育法での予防も必要です!
症状が出始めてからは対処も必要ですよ!!

白内障は見て分かりますので日頃から、うさちゃんの目を注意深く見て下さい。
ライトを当てたりしなくても自然光が差し込む室内で分かります。

お天気の良い日に室内でうさちゃんの目を色々な角度から見てみて下さい。

人間と同じく瞳孔があり、その瞳孔をよーく見て、どこかに銀・乳白色のような部分的に反射している所が無いか、正面から見ても分からないけど斜め横からみると反射して見えたりします。

白内障では無く、眼球にキズが付いた場合も白内障の初期症状のように
瞳孔に濁りや部分的な反射が見られますが、いずれの場合も獣医師の診断を受けましょう。

| 色々な疾患 | 18:16 | - | trackbacks(0) | ↑TOP
ケア用品 フェイスコーム編
金属のコームの中に小ぶりなフェイスコームというのがあります。

私が愛用してるのはベルギーコームを小さくしたタイプの両目ですが持ち手がついている極小タイプもあります。
ご自分の手に合った大きさや使い勝手で選んで下さい。
ノミ取りクシをフェイスコームとして使う場合もありますが、私の場合はノミ取りクシでは目が細かすぎて使いにくいのでノミ取りクシは使いませんが、その方が使いやすくて効果的に利用出来るのであればそれでも構わないと思います。

このフェイスコームに関しては、安いものは使わないほうがいいと思います。
全く使えなかったフェイスコームが何本かありました...。
ちなみにお値段は1000円以下の物から5000円近いものまであります。

主な使用目的はワンコの顔周りのお手入れに使ったり、固まった目脂を取るのに使う方もいます(うちのペルシャの目脂取りにも活躍してます)

うさちゃんの場合はあごの下の臭腺部分のお手入れや、お尻周り・尻尾など、狭い範囲で尚且つデリケートな部分をお手入れする時に使います。

フェイスコームを使ってお手入れする場所はシッカリ保定が出来ないと危ない部分ばかりなので、グルーミング上級クラスになったら御購入してみて下さい(*゜▽゜*)
| ケア | 02:29 | - | - | ↑TOP
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